日本最大級のカタクリ群生地。北海道旭川市の男山自然公園

2017年12月2日

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北海道の春を告げる花は日本の南の方の地域とはちょっと種類が違っているかもしれません。桜や梅などのメジャーな春の花よりも一足先に咲いて、赤紫色の可憐な姿を見せるカタクリが北海道ではより春の訪れのイメージに結びついています。

このカタクリのおそらくは日本最大級の広さとなる群生地が、旭山動物園で有名な道北の旭川市にあります。今回はこのカタクリ群生地のある男山自然公園をご紹介します。

・最盛期には赤紫のじゅうたん状態に

旭川市の郊外にある男山自然公園の一角にカタクリの群生地があります。
広さ数haの群生地が2つあり周囲には遊歩道が整備されていますが、両方をぐるっと一巡りすると見て回るだけで小一時間かかるぐらいの広さがあります。

元々カタクリが原生していた場所ですが、笹を刈り、林の木の下枝を払うなどの手入れを行なって、今は見頃に時期には長さにして数百m、びっしりとカタクリの赤紫色の花が、まさに咲き乱れる斜面が広がります。

北海道の原野では多くの場合放っておくと笹が繁茂してしまいます。それぐら生命力が強いのですが男山自然公園のカタクリ群生地は見事に手入れが行き届き、林の木々の枝が折れたものなどもほとんど落ちていません。

そういったまめな手入れのおかげで、見頃を迎える時期には本当に素晴らしい光景が広がります。

・他の野草の花も一緒に

カタクリの開花時期には、福寿草やスプリングエフェメラルの一種であるエゾエンゴサクも花が開きます。カタクリの赤紫に対し、エゾエンゴサクの青紫の色の対比はなかなかの見物です。

他にも数は多くはありませんが、エゾノリュウキンカやホトケノザ、エンレイソウなども園内で見ることが出来ます。

・アルピノも数株

カタクリのアルピノ、白い花も毎年何株か園内で見ることが出来ます。かなり広い園内の膨大な数の花の中でたったの数株ですから、これを見つけ出すのも一つ面白い楽しみ方かもしれません。

また、男山自然公園の林には野鳥もたくさん棲息しています。

園内を散策しているとアカゲラのドラミングの音が良く響いてきますし、シジュウカラやゴジュウカラの鳴き声も聞こえてきます。比較的警戒心が薄いのか、コゲラなどは遊歩道のすぐそばの木に姿を見せてくれることもあります。

公園全体が自然を満喫できるスペースになっています。

・ゴールデンウィークには貴重な花

実は北海道観光にはゴールデンウィークは時期がちょっと早いのです。例年であれば、桜が開花しているのは道南の函館周辺程度。まだ緑も芽吹かず大地にはあまり色がありません。

そんな中カタクリの花は貴重な彩りをもたらしてくれる存在なのです。

・問題は見頃の短さ

カタクリの花の見頃の時期を掴むのは、実はなかなか難しいのです。花は天気が良くなって気温がある程度上がると、一気に開いて一気に見頃過ぎてしまいます。

恐らく本当の見頃となる期間は数日程度。男山自然公園を管理する酒造メーカーの男山では開花状況をホームページで公開してくれていますが、その情報があってもなかなか本当の花にピークに公園を訪れるのは難しくなっています。

運良く見頃を捕まえられたら、是非素晴らしい景色を堪能してもらいたいと思います。

・アクセス

男山自然公園へのアクセスは、旭川中心部から国道40号線を稚内方面に向かって少し走ったところで、比布町との境にある比布トンネル手前に入り口があります。

レンタカーで向かうのが一番楽だと思いますが、旭川駅から路線バスでも行くことが出来ます。

・まとめ

男山自然公園のカタクリは本当に見事です。花の見頃に天気が良い日に現地に行ければ、本当に素晴らしい景色を見ることが出来るでしょう。

園内の遊歩道はある程度アップダウンもあってそこそこ距離もありますので、堪能したい方は歩きやすい靴を用意されると良いでしょう。

ゴールデンウィークに旭山動物園を訪れる方は、ついでにちょっと足を伸ばしてみてもいいかもしれません。