ついにミラーレス一眼も中判の世界に。富士フイルムGFX 50S

2017年12月2日

FUJIFILM 中判ミラーレス一眼 ボディ GFX 50S

高画質のデジタルカメラとして35mmフルサイズ機が注目されています。

それをさらに超えるサイズのセンサーを持つカメラも登場してきてはいるのですが、価格、サイズ、使い勝手などの面で、普及はまだまだ進んでいません。

そんな中、中判デジタルカメラの本格的な普及のきっかけになるかもしれない機種が富士フイルムから登場します。

今回はついに登場するミラーレス中判デジカメ、富士フイルムのGFX 50Sを取り上げます。

まずはスペック

GFX 50Sは中判デジカメとして画期的ともいえるミラーレス構造をとるカメラです。やはりこのカメラ最大の注目点は35mmフルサイズを超える大きなイメージセンサーでしょう。

GFX 50Sのイメージセンサーは43.8mm x 32.9mmの大きさを持ちます。面積比では35mmフルサイズの約1.66倍となり、1画素の大きさが仕上がる写真の画質に大きな影響を及ぼすデジタルカメラにおいて、とても期待の持てそうなセンサーになっています。

一応、富士フイルムが設計した、となっていますが、残念ながら同社ならではのX-Trans CMOSセンサーではなく、一般的なベイヤー配列のセンサーとなっています。

また、センサー上に距離検出用の位相差画素も持たず、ローパスフィルターこそ省いているものの、センサー面では富士フイルムらしさが若干薄れているようなイメージです。

画素数は約5,140万画素で、35mmフルサイズの超高画素機EOS 5Dsと同レベルです。

イメージセンサーの縦横比は4:3となり、フォーサーズやコンパクトデジカメ的な画面構成になります。フィルムでは645版に近いイメージかもしれません。

連写は毎秒3コマ、連写可能枚数も少なめで、そちらの面での機動性は低めになります。どちらかというと腰を据えてじっくりと被写体と向き合うタイプのカメラと言えるでしょう。

シャッタースピードはメカシャッター使用時には最高1/4000秒と、中判カメラとしてはなかなか高速。手振れの悪影響を抑える電子先膜シャッターも使用可能です。また、電子シャッターとした場合には最高1/16,000秒の超高速シャッターが使えます。

ただし、ローリングシャッター歪み軽減に関しては触れられていませんので、動きモノにはつらい部分が出るかもしれません。

中判デジカメとしては非常にコンパクトで軽量

大きなイメージセンサーを搭載しながら35mmフルサイズのデジタル一眼レフと肩を並べるか、より軽いボディーを実現しているところもGFX 50Sの強みです。

カメラボディーをシンプルに組めるミラーレス機のメリットを最大限活かしていると言えるでしょう。

着脱式のEVFも取り付けた状態で、ボディーのみ920gを実現しています。

より高解像度で見やすいEVF

GFX 50Sでは新開発の従来よりもさらに解像度を高めたパネルをEVFに採用して、見やすさをさらに引き上げています。画素数では369万画素、パソコン的な表現をするならば1,280×960ドットの高解像度のものになります。

背面液晶にもXGA解像度のパネルを搭載して、アフタービューなどの使い勝手を向上させています。

また、EVFは取り外し可能で、よりコンパクトなシステムを組むことが出来ます。さらにEVFならではの自由度を活かして、EVFを上に向けてのアングルファインダー的な利用も可能です。

レンズはまずは3本

GFX 50S発売と同時にリリースされるレンズは、63mmの標準レンズ、32-64mmの広角寄りの標準ズームレンズ、120mmのマクロレンズの3本です。

非常に高い光学性能を持つように設計されていて、1億画素のセンサーもはじめから考慮に入れられたものとなっています。

ただ、事実上まだシステムに本格的な望遠レンズがありません。カメラの性格的に活用したいケースの多そうな超広角レンズもまだです。

カメラ自体はかなり良い仕上がりのようですが、レンズ交換式カメラはレンズがあってナンボな世界ですので、出来るだけ早いレンズシステムの充実が期待されます。

さすがに高価ながら

GFX 50Sは中判デジカメとしては価格の安い方のカメラですが、それでもボディーは80万円程度が予定されています。やはり35mmフルサイズ機とは一線を画する価格となりそうです。

その分、画質面では大きな期待が持てそうですので、このカメラに期待をして待っていた、というユーザーも多いのではないでしょうか。

もしかしたらまた一つカメラの流れが動くことになるかもしれません。