レンズの仕様は型番・製品名を見るだけである程度わかる ~シグマ編~

2017年12月2日

SIGMA 単焦点標準レンズ Art 50mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応 311544

レンズメーカーのシグマは今、レンズのラインアップの整理の真っ最中です。

レンズを使うスタイル・シーンや画質などの分類で、3つのラインにレンズを整理・統合しようとしています。また、シグマも製品名にかなり詳細にレンスのスペックを反映するメーカーです。

これらの内容を踏まえた上で、シグマのレンズの名前の読み方を順次説明していきます。

3つのレンズのライン

新しいシグマのレンズは「Contemporary」「Art」「Sport」の3つのラインに沿ったコンセプトで設計・製造・販売が行なわれるようになっています。

普段使い用で比較的手にしやすい価格・サイズなどを実現した「Contemporary」ライン。

極限まで描写性能を追求して、サイズや価格面はある程度度外視した「Art」ライン。

そしてスポーツ写真などに求められる高速性能を追求した「Sports」ラインです。

レンズに付けられている「C」「A」「S」のバッジを見るだけで、ある程度レンズの性格が見えるような作りの製品に入れ替えを進めている段階です。

ただ、まだまだたくさんのこの3つの枠に収まらない製品も残っています。

対応センサーサイズなど

シグマのレンズでは、35mmフルサイズセンサー対応レンズには「DG」のコードが付きます。

元々はDGのコードは、コーティングを強化してデジタルカメラ対応をうたったレンズを表すコードでしたが、今は全てのシグマレンズがデジタル対応を済ませていますので、ほぼ35mmフルサイズ対応の意味に変わっています。

「DC」のコードが付くレンズは、APS-Cサイズセンサー対応のレンズです。

「DN」と付くレンズは、ミラーレス一眼対応のレンズになります。

AF関連

シグマではオートフォーカス駆動用モーターには、DCモーターと超音波モーターの2種類を使い分けています。

超音波モーター搭載機種には「HSM」のコードが付きます。Hyper Sonic Moterの頭文字を取ったものです。

それ以外のレンズはDCモーターを搭載していて、特にモーターの種別を表すコードはありません。

ただ、ニコンやペンタックス用など、ボディー側のAF駆動用モーターを利用するレンズには、レンズ側にモーターを持っていない機種もあります。この場合にもモーターに関するコードが付きませんが、モータがないのかDCモーター内蔵なのかは、レンズの細かいスペックシートを読まないと分かりません。

光学手振れ補正

シグマでは光学式の手ぶて補正機能を「OS」、Optical Stabilizerと呼んでいて、この機能を持つレンズには「OS」のコードが付けられています。

一部の光学式手振れ補正機能搭載レンズでは、イメージセンサーシフト式の手振れ補正機能内蔵のカメラでも、光学式の手振れ補正を利用可能なレンズもあります。

ただ、通常は、イメージセンサーシフト式の手振れ補正を採用するメーカー向けのレンズでは、OSが省かれるケースが多くなっています。

その他

新しいレンズのラインに属さない若干設計が前のレンズでは、「EX」のコードがレンズ性能の目安になります。

EXの名前を持つレンズはシグマレンズの中でも高性能ラインのレンズのことでしたこのラインのレンズは順次Artシリーズに移行していくものと思われます。

また、望遠レンズなどでは「APO」のコードの付くレンズもあります。

こちらは望遠レンズで描写の敵となる収差の一つ、特に「色収差」の少なさを主張するコードです。元々は残存収差の少なさを意味する「apochromatic」(アポクロマティック)から来たコードです。