レンズの仕様は型番・製品名を見るだけである程度わかる ~タムロン編~

2017年12月2日

タムロンの写真用レンズ製品情報のページ

 

タムロンはとても真面目な製品開発・展開を行なうレンズメーカーのように感じられます。シグマほどの派手さはないものの、堅実で品質の高い製品を販売しているイメージがあります。

いくつも名レンズを持っていて特に「SP」シリーズのレンズには、高い評価を得ているレンズがたくさんあります。

メーカーの性格が製品のネーミングにもそのまま表れているような感じで、タムロンのレンズは製品名からほぼそのままレンズの大まかなスペックが読み取れるようになっています。

その代わり、製品名がちょっと長くて大仰な感じがしなくもないイメージになっているのは、痛し痒しな部分でしょうか。

今回はタムロンのレンズ名の読み方をご紹介します。

イメージセンサーのサイズなどの対応

タムロンにも35mmフルサイズセンサー、APS-Cサイズセンサーなどのセンサーサイズの対応範囲がレンズ名にうたわれています。

「Di」のコードを持つレンズは35mmフルサイズセンサーに対応します。

「Di II」のコードの付くレンズは、APS-Cサイズセンサーまでの対応になります。

「Di III」の付くレンズは、APS-Cサイズセンサーのミラーレス一眼対応のレンズとなります。

高画質の証SPレンズ

タムロンで光学性能の高いレンズには「SP」のコードが付けられます。

数々の名レンズに付けられた、タムロンの自信を示すあかしでもありますね。

光学式手振れ補正機能はVC

タムロンでは光学式の手振れ補正機能を「Vibration Compensation」と呼んでいます。レンズにはこの名称の頭文字を取った「VC」がコードとして付けられます。

独自の仕組みを持つユニットを採用していて、手振れ補正の効きの良さには定評があります。

タムロンのレンズでは、イメージセンサーシフト式の手振れ補正機能を持つメーカー用のレンズでは、VC機能が基本省略された構成になります。

AF駆動用モーター関連

タムロンでもレンズ側にAF駆動用モーターを持つレンズでは、超音波モーターの採用を積極的に進めています。

タムロンでは超音波モーターによるAF駆動メカを「Ultrasonic Silent Drive」と呼んでいて、超音波モーター搭載レンズには「USD」のコードが付けられます。

このコードのあるレンズでは、高速で静かなオートフォーカス動作が可能です。

また、小型の超音波モーターでギアを介してフォーカス用レンズを駆動する製品では「PZD」(PieZo Drive)のコードが付けられたレンズもあります。

ギアを介する分、オートフォーカス駆動は完全に無音にはならないはずですが、DCモーターよりは静かな動作が可能なはずです。

もう一つタムロンのAF駆動用モーターには「HLD」というタイプがあります。High/Low torque-modulated Driveの略称だそうですが、具体的な技術内容はよく分かりません。

「駆動力に優れる」との記載があり、大きな(≒重い)フォーカス用レンズ群を持つレンズで今後採用が増えるかもしれません。

高画質化技術関連など

他社レンズと同様に色収差軽減のために「異常分散」ガラスを採用したレンズには「LD」のコードが付けられていました。

ですが、今はこれら特殊な特性を持つガラスの採用がとても一般化したためか、タムロンの新しいレンズではLDのコードが付けられなくなっているようです。

また、広角レンズなどで歪曲収差や像面湾曲の補正に効果のある非球面レンズを搭載した製品は、そのものズバリ「Aspherical」のコードが付けられています。

ただ、こちらも新しい製品には使われなくなったコードのようですね。非球面レンズの製造のコストが下がり、採用レンズが一般化した影響だと思います。

同様にインナーフォーカスを表すコード「[IF]」も新しいレンズでは使われなくなっています。