北海道の春は忙しいのです。今度はヤチブキ咲きました

花の写真を撮る人間にとっては北海道の春はとっても忙しいです。

この間、福寿草が咲いたと思ったらすぐに次はカタクリとエゾエンゴサク。それらが見頃を過ぎたと思ったら今度はヤチブキことエゾノリュウキンカに水芭蕉です。

今年は春の訪れが早く気温の上昇具合も早めなこともあって本当に次々と春の花が咲いていきます。うっかりするとすぐにそれぞれの花の見頃を捕まえ損なってしまいそうです。

カタクリに続き、今度はこれまた北海道の春の花の代名詞、エゾノリュウキンカが見頃を迎えました。

水辺に咲く鮮やかな黄色の花

ヤチブキは北海道の春の花の代表格です。

キレイに整地された場所に咲く花ではなく、北海道の方言ではないかと思いますが、人の手が入っていない湿地の意味である「野地(ヤチ)」が名前にも入っている通り水辺に咲く花です。

沼が乾燥しきるちょっと前のような状態の水気の多い湿地や、小川の水辺で繁殖します。北海道でよくある泥炭地帯などにも咲いています。

逆に湿地に人の手が入ったり自然と水が引いて乾いていったりすると、ヤチブキはその場所では育たなくなってしまいます。

水辺の花ですから、水の風景と一緒に撮影することで「らしさ」を出せる花でもあります。

北海道では水芭蕉と同時期に咲く

ヤチブキが見頃を迎えるのは、北海道では水芭蕉とほぼ同時期。どちらも同じように水辺を好む植物ですから同じ湿地帯で半もしていることが多く、水芭蕉の真っ白な苞(ほう)との色合いのコントラストを活かした写真も狙えます。

著者の住む町では郊外の自然公園の中にある砂防ダムでせき止められて出来た湿地帯に水芭蕉と一緒にかなり大きな群生地が出来ていて、毎年可憐な花を咲かせてくれています。

その代わりその周辺でだんだんと水が引いて湿地から普通の土地に自然と変化し始めている場所では、ヤチブキの株が数を徐々に減らしてきています。

これは自然な土地の変化なので仕方のないことなのですが、写真を撮る身としてはちょっと寂しい気もします。

撮影では水の流れを使いたい

水辺に咲く花の雰囲気を出すために画面の中に水面や水の流れを取り込んだ一枚を作ると、簡単にヤチブキらしさを出した写真が作れます。

小川のせせらぎの近くにある株ならば水の流れに反射する太陽の光をうまく使うことで、点光源の玉ボケによるファンタジックな画面の演出も比較的簡単に行えます。

ただ、こちらは玉ボケが多すぎたり強すぎたりすると、何が主被写体だったのかよく分らない一枚になってしまいますので、何度も撮り直してバランスの良い写り込みを狙いましょう。

小川の流れは一様ではありませんから、写すたびに見た目とは全く違う玉ボケの出方をするはずです。何度もシャッターを切って「いい塩梅」を狙います。

花びらの数がバラバラ

ご存じの方も多いと思いますがヤチブキってかなり変な花で、同じ株の中でも花びらの枚数がホントにバラバラです。4枚ぐらいから8枚ぐらいまで、一体花びら何枚が本当の姿なのか分らないぐらいにいろいろなバリエーションがごく普通に分布しています。

そういった花の変なところに着目して写真を作ってみるのも面白いかもしれません。

また、花びらのカタチも丸くて短いものから細長いものまでさまざま。こちらもいろいろなものを探してみると面白いですよ。