久々に新千歳空港に行ってきました

ちょっと身内の用事で苫小牧まで出かけてきたのですが、その際に久々に新千歳空港にも寄ってきました。

今では羽田空港やセントレアなど、空港ターミナル自体が旅の目的地となれるようなアミューズメント施設的な役割を果たすようになっていますが、新千歳空港もその先駆けとなるような存在です。

旅の一通加点ではなく、空港に遊びに行く、そういった目的にもかなう施設になっています。

ターミナルビルの特等席はフードコート

新千歳空港ターミナル最大の特徴はここ。

ターミナルビルの駐機場に面した特等席が広大なフードコートになっていて、食事をしたり飲み物を飲んだりしながら行き交う旅客機を眺めたり撮影したりすることが出来るようになっていることです。

以前のリニューアル前のターミナルビルでは、その場所は展望レストランになっていました。その場所の抜群の眺めがより多くの人に開放された形ですね。

展望デッキが使いにくい雨の日などにも旅客機の離着陸、タキシングする姿を濡れたり寒い思いをしたりすることなく楽に撮影可能です。千歳空港も冬には展望デッキが封鎖されますから、冬の間はこの場所が最高の観望ポイントになりますね。

また、フードコートは展望デッキよりも一つ下のフロアにありますので、デッキからの眺めとは違う角度で建物などに邪魔されることなく駐機中の機体を見ることができるのもうれしいところ。

ひと味違う写真もモノに出来ます。

展望デッキ

展望デッキは昔の千歳空港からあまり変更はなく、どちらかというと昔ながらの空港な雰囲気の場所になっています。

羽田空港などの展望デッキが思い切り力の入った改装をした関係で、空港の規模やターミナルビルのコンセプトを考えるとちょっと見劣りしてしまうのが残念ですね。

もう少し幅を広げてテイクアウトできるカフェスペースなどを作ればもっと楽しい場所になると思うのですが。

駐機場・滑走路側のフェンスは高さこそあるものの、横方向にワイヤーを張ったタイプの比較的撮影などの邪魔になりにくい形態に作り替えられているので、眺望もなかなか良くなっています。

ただ、張られているワイヤーは金属そのままの銀色なタイプですので、光の加減によっては写真のコントラストを落とす一因になります。

また、比較的広角側で絞り込んで撮影するとはっきりとワイヤーは写り込みますので、その点の配慮は必要です。

ただ、ワイヤーの間隔は広めで10cm程度はあると思います。ですので細身のレンズならばワイヤーの間に先端を入れる形でワイヤーを避けることも出来ます。

このとき注意した方がいいのはこのような撮影の仕方を取ると、カメラをパンさせて機体を追いかけるときに水平が崩れて画面が傾きやすくなることです。電子水準器などを活用して頑張って水平を出すようにしましょう。

新千歳空港には2本の滑走路が並行して作られていますが、基本離陸と着陸に1本ずつが専用で使われる形になります。今回訪れたときにはターミナルから遠い側が着陸用、近い側が離陸用になっていました。

風向きと滑走路の関係

新千歳空港では滑走路とターミナルビルの位置関係から、南風の時には着陸機がターミナルから比較的近くて撮影がやりやすくなります。これに対し離陸機の脚が浮くポイントはなかりターミナルから遠くなりますので、適当な大きさで撮影するには超望遠レンズが必須になります。

換算400mm程度ではB777でもこのぐらいのサイズにしかなりません。

逆に北風だと離陸機が撮りやすくなり、展望デッキの目の前をそこそこの高度で通過していく形になります。中望遠程度でもそれなりの大きさで機体を狙えるようになります。

ですが着陸機の方を狙うのはまず無理ですね。駐機場に向けてタキシング中の機体を撮影する方に集中しましょう。

ちなみに南風で機体が滑走路に北から侵入する場合には、南千歳駅のほぼ真上を機体が通過していくはずです。空港ターミナルではなく、あえて南千歳駅周辺で狙うのも十分にアリでしょう。

曲がりなりにも国際空港なので

新千歳空港は国内の航空会社もかなりの数が就航していますし、曲がりなりにも国際空港ですので見られる・撮影できる機体や会社のバリエーションがとても豊かです。

発着便数も多くて撮影はとても楽しいものになるはずです。

色合いも豊かになりやすくて簡単に見栄えのする一枚を作れるのがうれしいですね。

北欧への直行便も復活していますので、フィンランド航空などちょっと珍しい会社の旅客機もタイミングが合えば撮影可能です。

あとJALのエアバスA350も就航したはずですので、最新の機体も早速狙えるチャンスがありますよ。

画面のバランス

今回訪れたとき、展望デッキに上がってすぐに着陸したANAのB787が駐機場にタキシング中でした。

この機体をずっとフォローして撮影していたのですが、B787独特の「レイクドウィングチップ」の形を見せたくて両主翼が画面にしっかり収まるようフレーミングしてみたのがこちらです。

かなりバランスは悪い構図になってしまいました。B787は特にですが、旅客機の主翼ってすごく長いんですよね。ですので通常はこの程度のフレーミングで、長い側の主翼の先をカットした方が画面のバランスはずっと良くなると思います。

ただ、撮影時の意図として「これを見せたい」というものがあるのなら、必ずしもそのあたりのバランスを優先する必要はありません。

シャッタースピードのノウハウ

飛んでいるヘリコプターやプロペラ機を撮る時にはチョイスするシャッタースピードに鉄則中の鉄則、といえるものがあります。

一言でまとめるなら「速すぎるシャッタースピードは使わない」です。

ローターやプロペラを完全に止めて写してしまうような高速シャッターでは、動感が消えてらしさ、飛んでいる雰囲気を打ち消してしまいます。

低速シャッターで完全にぶれてしまうのもダメですが、そこそこのシャッタースピードで上手くある程度ブラしてやるのがコツになります。

一概にシャッタースピードいくつ、とは言えませんので、現地でいろいろ調節しながら撮影してみましょう。

これはジェットエンジンのファンブレードにも言えることで、光線の角度の関係でうまくファンブレードが見えるならばブレードのブレで動感を上手く演出してやりましょう。

この写真はたまたまではあるのですが、1/320秒のシャッタースピードでいい塩梅のブレ具合になりました。

ちなみに最新のターボファンエンジンのファンブレードはこんな極めて複雑な3D形状になっていて、

上のぶれた写真の方でファンブレードが変形して移っているわけではありませんので念のため。