オリンパスのミラーレスハイエンドの新世代機OM-D E-M1 MarkIII

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkIII ボディー ブラック

オリンパスはミラーレス一眼のジャンルはフォーサーズ1本にフォーカスしているようです。その他のフォーマットのカメラの開発の噂が出てきませんし、スポーツジャンルでのプロユースを完全に意識したOM-D E-M1Xなども開発・発売しています。

そんなオリンパスの通常ラインのミラーレス一眼のハイエンド機がバージョンアップしました。

映像エンジンを一新して一部E-M1Xの要素をも取り込んだOM-D E-M1 MarkIIIです。

スペック

まずはE-M1 MarkIIIのスペックを確認してみましょう。

イメージセンサーは先代のE-M1 MarkIIと同じ有効約2,037万画素のLive MOSセンサーを継続して使用しています。他社のカメラよりも小さなセンサーのフォーサーズフォーマットを採用するため、センサーの高画素化ではどうしてもやや不利になります。

ただ、キヤノンは比較的センサーサイズが近いAPS-Cフォーマットで3,000万画素を超えるセンサーを作ってきましたので、フォーサーズサイズのセンサーでも更なる高画素化が行なわれるかもしれません。

パナソニック製と思われるセンサーですが、かたくなに位相差画素搭載をしないパナソニックとは異なり、オリンパスはセンサー上にAF用の距離検出用画素を配したセンサーを使っています。

映像エンジンは新世代のTruePix IXを搭載。処理の高性能化を図っています。

ただし、E-M1Xに搭載されたインテリジェント被写体認識AFはこの映像エンジン一つでは対応できないようで、採用が見送られています。

手ぶれ補正機能はイメージセンサーシフト式のものを搭載。ボディーのみで最大シャッター速度7段分の効果を発揮します。さらにレンズの光学式の手ぶれ補正機能との連係動作で最大7.5段分もの補正効果を出すことが出来ます。

連写速度はAE/AF連動で最高毎秒18コマ。AE/AF固定ならば最大毎秒60コマの超高速連写が行えます。

連写可能なコマ数はRAW記録で約76枚。ここの少なさがちょっと残念かもしれません。AF連動での連写でも4秒ちょっとの連写までの対応となります。

位相差画素によるAFフレーム数は121ポイントで、画面の縦75%、横80%をカバーします。

EVFは約236万画素のパネルを採用していて従来機同様の見え味を実現しています。背面液晶は約104万画素のバリアングル式。撮影自由度を大きく引き上げられる仕組みです。

新機能

OM-D E-M1 MarkIIIの非常にユニークな新機能として、「星空AF」の搭載があります。

よほど明るい星でも通常はオートフォーカスで星にピントを合わせるのはかなり難しいのですが、星空AFでは新しいアルゴリズムを開発して精密なピント合わせを可能にしました。

このカメラは電源関連でも最新のフィーチャーに対応していて、USB PDに対応したType-C形状のコネクタを搭載しています。ボディ本体への給電だけではなく、内蔵バッテリーの急速充電も可能になっています。

本体の電源OFFの状態ならば内蔵したバッテリーを最短2時間でフルチャージできます。

そろそろより高速なストレージ対応が欲しい?

このカメラの連写可能枚数がRAW記録で76枚に留まっているのは画像データ記録用のメディアがSDカードになっていることも影響しているのかもしれません。かつてはこの数字でもすごいスペックだったのですが、連写速度の高速化で今はより高い性能が求められています。

現時点で普通に流通している中では最も高速なUHS-II規格に対応したスロットを搭載していますが、そろそろこの規格でもカメラが高速連写で吐き出す膨大なデータ量に対応しきれなくなっているようです。

一応SDカードでもPCI-Expressベースのより高速なストレージの規格が策定されてはいますが、未だ実機ではほとんど動きが出ていません。このクラスのカメラの更なる高性能化のためにも、記録メディアのブレイクスルーも欲しいところです。