オリンパスの高性能標準ズームM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 標準ズームレンズ 防塵防滴 小型軽量

マイクロフォーサーズシステムの利点は何だろう?と考えたときに、真っ先に来るものをカタチにするとこのようなレンズになるかもしれません。

オリンパスから開放F値F4に抑えることで軽量小型な本体を実現した高性能標準ズームレンズが登場します。それが今回取り上げるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROです。

オリンパス製レンズの高性能ラインの「PRO」シリーズでありながら、他社の普及価格帯標準ズームレンズと同等かより小さく軽いぐらいの本体を実現した製品です。

小ささ

まずはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROの小ささから見てみましょうか。

最大径は63.4mm、全長は70mm、重量はわずかに254gしかありません。

APS-Cサイズセンサー搭載一眼レフ向けの普及価格の標準ズームレンズと同じぐらいのサイズ、重量になっている上に、こちらは開放F値が暗いとはいってもF4通し。さらに光学性能に非常にこだわった作りの「PRO」レンズです。

マイクロフォーサーズ規格のカメラボディのコンパクトさ、軽量さと合わせて非常に高い機動性と持ち歩きやすさを実現してくれるでしょう。しかも写りを犠牲にすることなく。

スペック

その他のスペックも見ておきます。

マイクロフォーサーズシステムでは35mmフルサイズとの換算倍率はちょうど2倍。このためM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは24mm-90mm相当のレンジをカバーする標準ズームになります。

35mmフルサイズなどのアスペクト比が2:3なのに対しフォーサーズフォーマットは4:3で相対的に横幅が狭い画像サイズです。このため同じ24mm相当同士でも厳密に同じように使えるわけではない部分もあります。が、とても実用性が高いレンジをカバーしていることは分るでしょう。

レンズ構成は9群12枚。光学式の手ぶれ補正機能が搭載されていないこともありますが、ズーム比などを考えるとかなりシンプルなレンズ構成になっています。

うち非球面レンズは3枚。そのうち一枚は「大偏肉両面非球面:DSA」という製造難易度がかなり高いレンズになっています。EDガラス採用レンズも2枚使っていて、かなり本気で光学性能の追い込みをした製品です。

最短撮影距離は広角端で12cm、望遠端でも23cmとかなり強力で、最大撮影倍率は0.25倍となります。

メーカー公称では「35mm換算」0.5倍となっていますが、撮影倍率計算にセンサーサイズが関係する部分はありません。本来は「35mm換算」という考え方自体の導入が出来ないスペックです。

ただ、被写体の「拡大率」としてはマクロ域で同じ撮影倍率なら、フォーサーズで35mmフルサイズの2倍の大きさに被写体を捉えることは可能です。本来なら撮影倍率に代わる言葉を定義するなどして、メーカーこそがそのあたりは大切にして欲しい部分です。

絞り枚数は円形絞りの7枚構成。最小絞りはF22でフィルター径もコンパクトな58mmに抑えられています。

こういう「フォーサーズならでは」を追求して欲しい

こういったコンパクトで高性能なレンズはイメージセンサーが小さなフォーサーズシステムの独壇場と言っていいのではないかと思います。

著者個人的にはこちら側のメリットを最大限に伸ばす方向の開発を期待したいところです。

絶対的な画質ではやはりセンサーが大きなカメラにアドバンテージがありますから、逆に大きなセンサーのカメラでは出来ないことで勝負を仕掛けて欲しいです。

マウントを共用化したことでマイクロフォーサーズシステムは非常に豊かな交換レンズ群を持っています。焦点距離レンジがかぶる製品が多いのは玉に瑕ですが、その資産をうまく活かす展開を期待したいですね。