タムロンから35mmフルサイズ対応Eマウント向け高倍率ズームレンズ

28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)

しばらく前からタムロンがWebサイトのティザー広告で新レンズの情報を小出しにしていました。いよいよそのレンズが登場します。

今タムロンが力を入れているソニーEマウント、フルサイズ対応のレンズです。

焦点距離レンジはちょっと懐かしい感じもある、恐らくフィルムカメラ時代に最初に登場した高倍率ズームレンズと同じ28-200mmの製品です。

この記事ではタムロン28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDをご紹介します

小型軽量

まずタムロンの28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDの大きな特徴の一つは、そのコンパクトさでしょう。最大径74mm、全長117mm、重さは575gに抑えてきました。

このサイズはやはりタムロンがEマウント向けに出したフルサイズ対応の28-75mm F2.8ズームレンズとほぼ同じ。デザインも同じテイストでまとめられていますので、焦点距離などの刻印を見ないとどちらのレンズか判別できないかもしれません。

ミラーレス一眼のショートバックフォーカスを活かした設計がこの小ささを実現したのでしょう。

広角端でF2.8を実現

さらにこちらもミラーレスならではのメリットが活きたのではないかと思われますが、広角端28mmでは開放F値が2.8と明るいのも大きな特徴です。

望遠端ではF5.6まで暗くなりますが、こちらは高倍率ズームレンスとしては標準的な値です。小型のズームレンズでは開放F値が可変なのが一般的ですが、もしかしたら広角端と望遠端とでF値が2段違う製品は初めてかもしれませんね。著者はちょっと記憶がありません。

ズーミングを行なうと連続的に開放F値が変化していきますが、50mm時にF3.5、100mm時にF4.5になります。

その他のスペック

タムロン28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDのその他のスペックも確認しておきます。

ネーミングからも分るとおり、このレンズは光学式の手ぶれ補正機能を搭載していません。手ぶれ補正はソニーのEマウントカメラのイメージセンサーシフト式手ぶれ補正機能を利用します。

光学式の手ぶれ補正機能を持たない分、レンズ構成はシンプルになっているはずですが、さすがは高倍率ズームレンズ、それでも14群18枚の要素を持つレンズです。

使われているレンズの方はかなりの贅沢なもので、ガラスモールド非球面レンズ、複合非球面レンズ、異常低分散ガラス採用レンズを搭載しています。

最短撮影距離は焦点距離レンジによって可変するタイプで、広角端では19cmまで近づくことが出来ます。望遠端200mmでも80cmまで寄れる能力があります。

本体も小型ですが、フィルター径も67mmに収っており、最近のタムロンのレンズシリーズ共通の径となっており使い回しが出来るようになっています。

偏光フィルターなど高価なものもありますからこの配慮はうれしいですね。

新世代の「71」

タムロン28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDの型番的な「A071」は、タムロンが最初に開発した高倍率ズームレンズのコードネーム「Model 71D」にちなんだものなのだそうです。

最初の頃の高倍率ズームレンズは光学性能などは決して褒められたものではありませんでしたので、ある程度「割り切って」使うタイプの製品でした。今ではそういったハンデは大幅に改善されていて高倍率ズームだからと我慢しなくてはいけない部分は大幅に小さくなりました。

メーカーサイトで公開されているMTF曲線は広角端、望遠端ともかなり頑張ったデータになっています。グラフの乱れ・放射方向と円周方向のずれも小さいため、ボケまで含めた描写もかなり期待できそうです。

価格は税別9万円。中身を考えるとリーズナブルと言える製品ですね。