秘境駅・日進駅そばで狙う列車いろいろ

「秘境駅」という呼び名・概念が生まれて一部鉄道ファンの間でちょっとした盛り上がりを見せているようです。ケーブルテレビ系の番組にはそういった駅を巡るものもある模様。

そんな秘境駅に分類されそうな小さな無人駅が著者の住む町の中にもいくつかあります。その中の一つ日進駅周辺に著者が好きな撮影ポイントがいくつか。

そのあたりで冬に狙える撮り方とサンプル写真をご紹介します。

日進駅脇の踏み切り近くから

日進駅は駅とは言うものの、板張りの簡素で短いホームと簡易的な小さな待合室があるだけの無人駅です。道民は駅ではなく「乗降場」なんて呼んでいます。

その日進駅はサンピラーパークの近く、ピヤシリスキー場に向かう道路に面していて、宗谷本線との踏み切りのすぐ横にあります。この踏み切り側から通過する列車を狙います。

冬の午前10時頃、下りの宗谷が通過する時間帯には列車に対してほぼ逆光の光線状態になります。

良く晴れた日ならば列車が巻き上げる雪煙が逆光によって真っ白に輝く一枚が狙えるポジションです。

かなりの長玉が必要になりますが、上の写真のさらに奥にはカーブがあり、その影から列車が出てくるシーンも狙えます。

そこまで距離が遠くなると夏なら陽炎の向こうに列車が霞んでまともな写りにはならなくなりますが、冬季の北海道は全く条件が別。空気の揺らぎが極めて少なく距離が離れたところの被写体を超望遠レンズで引き寄せても、非常に良好な写りが期待できます。

レンズの性能チェックにも最適ですね。

ただ、雪の日も多いのでその際にはサックリと撮影方針を切り替える必要はあります。

気温がすごく下がった日には、列車の排気が真っ白になります。それを逆光で輝かせられれば、寒冷地ならではの一枚になるはずです。

上手い具合に日進駅手前はわずかに上り勾配になっていますので、列車がエンジンを吹かす可能性が高いのです。

以下の写真は気温が低かったもののかなり強い川霧が出てしまって逆光の条件にはならなかった一枚です。それでも列車の上半分が排気で見えなくなっているのが分ると思います。

日進駅を列車が通過する瞬間を狙うのも面白いかもしれません。

線路に沿う道路に移動すると

日進駅横の踏み切りともう一つ名寄駅寄りの踏み切りの間、線路に沿う道沿いに移動すると列車の足回りまで入れた横からの写真が狙えます。

ただし線路脇に生えていた雑草の茎のなごりがハイシーズンにも残っていますので、その処理をどうするかはちょっと工夫が必要です。

ラッセル車のフォルム全部を見せたいときなどに便利なポジションです。

ラッセル車は日進駅通過時に思い切り徐行運転を行ないますので、通過後にエンジンを吹かしてかなりいい加速をします。

使われている機関車はかなり古い車両ですので、この際、ディーゼルエンジンらしい黒い排気が出ます。そのタイミングを狙って撮影するのも面白いと思います。簡単に力感は表現できますね。

ガッツリ「しばれた」日には

これは北海道の寒さならではかもしれませんが、ガツンと冷え込んだ、いわゆる「しばれた」日には、割と簡単に「彩雲」が出ます。

なんせ地表付近が既に氷点下ですから、低い雲でも雲の中にはまず間違いなく小さな氷の粒が出来るはずですので。

こちらも列車到着を待つ間、晴れていたなら太陽周辺の雲をチェックしてみるといいでしょう。冬期間の北海道の列車は割と簡単に10分以上遅れが出るものですし。