うちの町のカタクリ大増殖!
北海道でカタクリの群生地としては旭川市郊外にある男山自然公園にあるものが有名です。
日本酒の酒蔵である男山酒造が管理をしていて日本最大級の面積を誇るところです。しっかり整備された遊歩道もあって、開花のピークには赤紫の絨毯状態になった見事な咲きっぷりを鑑賞することが出来ます。
ですが著者はここ数年は男山自然公園にはカタクリを撮りに行っていません。著者の住む町にもかなり素晴らしいカタクリの群生地があることに気づいたからです。
子どもの頃にもカタクリは一応少し咲いていましたし、関東に住んでいた頃、GWの帰省の際に見たときにも多少はカタクリが咲いていたのは確認しています。
が、5年ほど前に本格的にUターンしてみてビックリ。群生地が大幅に拡大していたのです。それに気づいて以降はカタクリ撮るなら地元でいいや、になりました。
それぐらいにはしっかりたくさんの花を付けてくれています。
今年の北海道のGWは天候不順で
そして今年もGW前からその丘にカタクリの様子をチェックに行っていました。
今年、北海道は春の訪れがすごく早く、ゴールデンウィーク前は2週間近く早く桜などが咲きそうな勢いでした。その関係でカタクリもGW前から開花が始まっていたのです。
その後、GWに入ると天候が一変。晴れる日が少ない上に気温もすごく低く雪までちらつく日も出る始末で、すべての花の開花が丸々1週間伸びた感じになりました。
カタクリも天気の悪さの影響を受けて、こちらは逆に花を楽しめる期間が1週間延びたかたちになっていましたね。
その代わり早めにつぼみを付けていた株は花についた水滴が低温で凍り付いてしまったのでしょう。花びらがちょっと悲しい水玉模様状態になっていました。凍った部分が焼けてしまったのだと思います。

気温が低い日が過ぎたあとに遅れて咲いた花の方は見事でした。
さらに増殖。丘の頂上まで到達
GWが開けて天気が回復。気温も上がった日にもう一度カタクリを確認しに行ってみたのですが、GW前にある程度開いていた麓あたりはそろそろカタクリの花が終わりを迎えていました。気温が低い中でも頑張って花を付けていたようなのです。
あー、残念、花のピークを逃しちゃったかぁ、と考えながら丘の遊歩道を上っていくとあることに気づきました。数年前までカタクリがなかったはずの場所にまで赤紫の花が広がっていたのです。

よくよく斜面の上の方を見るとつづら折りになっている遊歩道の1つ上の段のすぐ下までカタクリの花がびっちりと。
確かにそちらまで注意を向けていませんでしたが、まさかそこまで株が増えて広がっているとは…。
そして花が咲いている様子を追いかけて丘を登っていったらさらにビックリ。山頂部分までカタクリの株が到達していました。
すごい生命力ですね。
さらに山頂を越えた反対側の斜面には下草が少なく木も少ない土地が広がっていますので、何年か経ったらあちらの比較的凸凹も少ない斜面までカタクリが覆い尽くすかもしれません。
ちょっと楽しみになってきました。
いつまでも「穴場」であって欲しいような勿体ないような…
ちょっと勿体ない気もするのはこのカタクリ群生地がほとんど知られておらず活用もされていないことでしょうか。あれだけの面積見事に花が開くカタクリ群生地はそう多くはないはずです。
上手い具合に丘の麓と山頂側では雪解けのタイミングにズレがあるらしく、カタクリの開花時期も少しタイムラグがあってトータルで花を見られる期間が長そうなんですよね。
期間限定とは言え観光資源になりそうな気もするのです。
ですが、荒らされず自然に近い雰囲気でカタクリを楽しめる今の状況にも魅力はあります。ちょっと、なんとも複雑な感情が湧きまました。